昔はビジネスの場において業務を委託する企業は少なく、自社で業務をするのが一般的でした。
しかし、近年のビジネスは変化が激しく、その変化に対応するためにBPO(外部の企業へ業務を委託すること)を利用し始める企業が増えてきています。
国際的にはBPOは経営戦略の一つになっていますが、日本ではまだまだ企業のBPO利用の意識が低いのが現状です。
今回はBPO利用の意識が低い理由について紹介します。
なぜBPO利用の意識が低いのか
日本企業の多くは、BPOをコスト削減の手段の一つとして認識しているため、戦略的なBPO利用に対しての意識が低いのです。
現に今BPOを利用する企業の多くは、コスト削減や効率化以外の効果を感じている企業が少ない傾向があります。
BPOを利用していくうえでBPOの戦略的価値として挙げられるコスト削減以外の「コア業務に集中する」や「業務効率化」への理解を深める必要があるのです。
中小企業サービス業では効果が出にくい
中小企業サービス業がBPOを利用した際に得られるメリットが少ないことが挙げられます。
売上に直接関わらないノンコア業務の規模が小さいと、BPOの利用によるコスト削減のメリットが少ないのです。
そのため、最近では中小企業サービス業向けにクラウド技術と組み合わせて中小企業サービス業にも効果の高いBPOを提供する企業が現れていますが、中小企業サービス業にあまりBPOを知られていません。
米国では、PEO(Professional Employer Organization)と呼ばれている雇用制度が存在して、特に中小企業の人事事務のBPOを容易にしています。
BPO利用に関する例
BPO利用による効果を「新店舗数を増やしている企業」を例にご紹介します。
ある企業が新店舗数が増やしていくと比例し、売掛金管理業務が増加します。
売掛金管理業務が増加すると、コア業務に集中すべき従業員の業務時間を売掛金管理業務に確保し対応します。
それには従業員のトレーニングが新たに必要になり、コストも増えてしまいます。もしくは新たに人材確保をする必要があります。
ノンコア業務の増加に自社で対応する際に、人材確保、トレーニングに問題がある場合にBPOを利用するといいでしょう。
BPOを利用することで、社員がコア業務に集中でき、業務効率化にする事でより仕事がしやすくなります。
まとめ
今回は、BPO利用の意識が低い…その理由とは?をご紹介しました。
最近はBPOを利用する企業が増えてきましたが、まだまだBPOに対する意識が低いです。
BPOを利用する事でコア業務に集中できたり、コスト削減、業務効率化する事ができます。
BPOを利用したことがない企業は、ぜひBPOを検討してみてください。