「GAS」というものをご存じでしょうか。
Googleが提供するプログラミング言語で、作業や処理の自動化をおこなうことができるものです。
GASを活用することで、作業効率アップや無駄な作業の削減につながるかもしれません。
今回は、GASとは何か・何ができるのか、実際に弊社での活用例についてご紹介していきます。
GASとは?
GASとは、Google Apps Scriptの略で、Googleが提供するプログラミング言語のことです。
「GAS」の文字から、「ガス」「ギャス」と呼ばれることが多いです。
(海外ではそういう言い方ではなく、Apps Scriptと読んでいるみたいです)
Googleが提供するGmailやGoogleドライブ、Googleカレンダーなどを連携させて処理を自動化することができます。
GASの4つの特徴
①無料で使用できる
GASは、Googleアカウント(無料、有料どちらでもOK)を持っていれば、誰でも無料で使用することができます。
しかし、有料アカウントではイベントの作成数などの上限が増え、活用の幅が広がります。
本格的にGASを活用したい方は、有料アカウントの契約がおすすめです。
②開発環境のセットアップが不要
通常、プログラミングには開発環境が必要で、必要なソフトをインストールしたり複雑な設定をおこなう必要があります。
GASはウェブブラウザ上で動作するため、準備の手間がかかりません。
③JavaScriptがベースでわかりやすい
プログラム自体は、一般的に多く使用されている「JavaScript」という言語をベースに作られています。
そのため、ある程度ウェブ制作に携わったことがあればなんとなく意味がわかるような内容になっています。
④Googleサービス・外部サービスと連携可能
Googleサービス同士の連携だけでなく、チャットワークやSlack、kintoneなど一部の外部サービスとも連携が可能です。
特に、Googleサービスを使用することが多い方は、GASによって作業効率アップを実現できるでしょう。
GASでできることは?
具体的にどんなことができるか、例をご紹介します。
・スプレッドシートに入力した内容で、Gmailを送信する
・Gmailに届いた特定のメール内容をスプレッドシートに自動入力する
・スプレッドシートに入れた日程や内容でGoogleカレンダーに予定を自動登録する
・特定のGoogleドライブにあるファイル一覧をスプレッドシートに出力する
・Googleフォームから送信した内容をチャットワーク・Slackに送信する
上記は一部の例です。
GASは使用方法によってさまざまな連携が可能になります。
これまで手動でおこなっていた処理を自動化することで、業務改善や効率アップにつながることでしょう。
弊社での活用例
弊社では主にチャットワークとの連携でGASを使用しています。
実際に使用しているものをご紹介いたします。
・Googleカレンダーに登録した予定を、予定当日の指定時間にチャットワークへ通知する
・指定した時間ちょうどに、チャットワークの指定した部屋に作業開始時間の通知メッセージを送る
・ホームページからお問い合わせがあったら、チャットワークの特定の部屋に内容を通知する
これらは一部ですが、手動でおこなっていたものを自動化することで、作業を一つ減らしたり作業効率アップにつながっています。
GASの始め方
Googleサービスから起動する方法
スプレッドシートやフォームなど、Googleサービスに紐づいたGASの始め方です。
①App Scriptを開く
【スプレッドシートの場合】
「拡張機能」→「App Script」をクリックします。
②プログラムコードを入力
実装したい内容に合わせて、プログラムコードを入力していきます。
実装後は一度テストを行い、問題がなければそのまま運用しましょう。
Googleサービスに紐づかないで起動する方法
特定のスプレッドシートなど、Googleサービスに紐づくことがないGASの始め方です。
①App Scriptを開く
【Googleドライブから開く】
「新規」→「その他」→「Google Apps Script」をクリックします。
②プログラムコードを入力
Googleサービスから起動する方法と同様に、プログラムコードを入力していきます。
まとめ
今回はGAS(Google Apps Script)についてご紹介しました。
プログラムを組む際には内容をある程度理解する必要はありますが、活用することで作業効率アップや無駄な作業の削減につながります。
作成方法については検索すると解説しているサイトがありますので、一度チャレンジしてみてください。